もしかして アスペルガー症候群?
理学療法士を目指していた息子が「誰でも何かしら障害を持っているもんだよ」と言っていました。
その時は「確かに、そうかもしれないね」と返事はしましたが、ぼんやりとしか理解できていませんでした。
でも最近はっきりと理解できた気がします。
【障害】というよりは、先天性な持って生まれたものが人それぞれある気がします。
そして、それは遺伝するのかもしれません。
私には18歳の娘がいます。
娘は、高校に入ってから生活が狂い始めました。
食べるものが極端になり、食べる量が極端に減り、とても寒がりになり、朝起きれなくなり、体力がなくなり、疲れやすくなり、頭痛、倦怠感、めまい、ひどく便秘を気にして、自分で吐いたり・・・
体調が悪いことが増え、1週間ベットから動けなくなることもありました。
病院に行きたがらないので数回しか診てもらっていないのですが、病院の先生に【年頃の子には、よくあることだから】とか【適応障害でしょう】と言われました。
私も、そうなのか・・と思い込んでいたのですが・・・
ある日、娘があまりにも横暴で『ありがとう』や『ごめんなさい』が言えないので、インターネットで調べてみることにしました。
すると気になる内容がありました。
【発達障害】です。
発達障害と言っても症状別に何種類かあります。
その中に、アスペルガー症候群のことが書いてあったのですが、旦那のことが書いてあるのかと思うほどで驚きました。
⇩私の旦那⇩
〇興味のないことには無関心
〇無責任(約束を忘れる)
〇思いやり、気を遣うことができない
〇「ごめんなさい」「ありがとう」を言わない
〇挨拶ができない
〇自分のことしかしない
〇人の気持ちを理解できない
・・・なんだか悪口を書いているような気がしてきましたが(;^ω^)
もちろん良い所もあります。
真面目に毎日仕事をしてくれています。など・・・
私はアスペルガー症候群のことを知るまでは、旦那に対して
(なんで「ただいま」と言わないんだろう?)
(私が困っていることは見て分かるのに、何で声をかけないんだろう?)
(何でこの人は何か頼むと不機嫌になるんだろう?)
(私のことが嫌いなんだろうか?)
(家族を持っちゃいけない人なのか?)
など、結婚してから27年間悩み続けてきました。
3人目の子が高校を卒業して家を出ることが決まった時、いい機会だと思い旦那に『子供が高校を卒業したし別れましょう』と伝えました。
旦那はすごく驚いて『考え直してほしい』と言ってきました。
私は困惑しました。
その時は夫婦で話し合い、とりあえず大学に進学した娘が落ち着くまで、お互いに協力することになりました。
が! もし旦那がアスペルガー症候群だったとしたら・・・
私から見て、旦那は知っていてわざとしていないと思っていたことは、本当に本人は理解や認識していなかったこと(悪気はなかったこと)だったのかもしれません。
そして、娘もアスペルガー症候群だったのかもしれません。
私は今まで、娘が大人になっても困らないようにと思い厳しく育ててきたつもりでした。
でも娘は、強いストレスを感じていたのかもしれません。
発達障害で理解されずストレスがたまり、いろいろな症状を併発することがあり、拒食症(摂食障害)になる人もいるみたいです。
【アスペルガー症候群】は根本的な治療はないようですが、早いうちに医療機関で療育を行うと発達や行動によい効果が期待できたり、両親が本人とよりよい関わり方などを学ぶペアレント・トレーニングがあるようです。
ただ、小さい頃は言葉や行動、知能(学力)などにあまり現れていなくて【発達障害】と周りが気付かない場合もあるようです。
アスペルガー症候群は、悪いことばかりではなく、良い所もたくさんあります。
スポーツや芸術、ファッション、デザイン、学者など
いろいろな才能がある人も多いようです。
【障害】という言葉を使うと、なんだか良いイメージが持てませんが、たぶん昔からあったことだし、個性とも性格ともいえることなのかもしれません。
『誰でも何かしら障害を持っているもんだよ』
前に息子が言っていたことが、きちんと理解できた気がしました。
もっと早く気が付いていたら、娘にとっても、私にとっても一緒にいて苦しくないやり方があったのかもしれません。
今は、娘本人にはアスペルガー症候群については話さずにいようと思っています。
本人が困っていないのに、「あなたは障害がある」みたいなことを言われても、変に混乱させてしまう気がします。
今は、大学生になって独り暮らしを始めた娘を、遠くから応援していきたいと思っています。
旦那とのことは、アスペルガー症候群だからしょうがないとは別の話だと思っています。
本人は悪気はないことでも、一緒に生活していくうちに疲弊して精神を病んでしまう人もいるようです。
【カサンドラ症候群】というようです。
私自身も現在【適応障害】と診断され、療養中です。
これからも一緒に生活していけるかどうか、時間をかけて考えるつもりです。